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■鍋と釜■ [■ブログ■]


 参議院議員として、東京に赴任して一年と五カ月が過ぎた。

 女房には、「食事くらいは作るよ。」と言って、一通りの所帯道具を持って、東京の宿での生活を始めた。

 ご飯を作れば作りすぎて三日も残ってしまい、黄色くなってしまっても食べなくてはならない。みそ汁も残ってしまう。作る物も毎回同じ物になりがちで、1人分の食事を整えることがいかに難儀なことかと実感している。

 結局、電子レンジのお世話になって、カレーライスもチン! 野菜もチン! 最後になれば何もかもチン! 楽チン! である。

 昔から山登りをしていて、食事作りはそれほど億劫ではないと思っていたが、この頃はさっぱりだ。自分で米を研いで炊くご飯よりも市販のレンジ用のご飯の方がおいしいのには参ってしまった。

 一年近くなったところで全く作る気がしなくなった。朝だけは、牛乳とヨーグルトにシリアルとジャムで簡単に済ましているが、他はもっぱら外食中。今後はもう少し色気のある食事を作りたいと密かに思っている。

 世の中は、単身赴任、独身者、高齢の単身世帯も多い。これからは、おひとりさま向けの外食や、栄養バランスを考えたケータリングが増えていくのだろう。

 正月早々愚痴をこぼした。

 体調は昨年よりも良い。山も登るし、仕事も頑張りたい。1人用のすき焼きができるホットプレートを買ったけれど、いつ使うことやら・・・。部屋に帰ると鍋と釜が恨めしそうに私を見ている。



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