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みんなの党に離党願を提出しました [○おしらせ○]

寺田典城は12月9日、みんなの党に離党願を提出したしました。
以下に、秋田(県政記者クラブ)で行った記者会見のコメントを掲載いたします。
即日掲載すべきところ、遅くなりまして申し訳ございません。 


 

 本日はお忙しいところお集まりいただき ありがとうございます。

 このたび、私 寺田典城は、みんなの党を離党することにしました。

 離党に至った経緯をこれから説明したいと思います。

 私は、今国会で成立した特定秘密保護法案の採決で、党の意向に反して、法案に反対しました。

 私は、こういった国家秘密を保護する法律が必要であることについては、否定するつもりはありません。その点については党の方針と一致しています。

 しかし、今国会で上程された法案については、法案としての精緻さが全く欠如しており、欠陥品としか言いようがありません。情報公開の在り方が不十分で、国民の知る権利を奪うものであり、立法府によるチェック機能も働かず、主権在民をないがしろにする粗悪な法案と言わざるを得ません。

 国民保護法との関連で申しますと、特定秘密保護法の成立によって大きな影響を受けることになる地方自治体と、法案の立案を担当した内閣情報調査室との間で一度も打ち合わせをおこなっていなかったことが、私の国会質問で明らかになりました。この件に関して、政府は、特定秘密の指定を解除して都道府県知事に情報を伝達するであるとか、特定秘密保護法10条1項により、都道府県知事にも情報を提供できるなどと苦し紛れの答弁をおこなっています。しかし、いざという時に役人がきちんと特定秘密の指定を解除してくれるかどうか、きちんと情報提供してくれるかどうか、現場を経験した者の感覚として、政府の答弁は全く信用できません。これでは、有事の際に、自治体の長が責任を持って国民の生命・身体、財産を守ることなどできません。

 国民生活にとって重要な法案であるにもかかわらず、このような雑な法案をたった53日間の臨時国会で強引に成立させようとする与党、自民党、公明党の姿勢には憤りを覚えます。この法案は、廃案にするか、継続審議としたうえで、問題として明らかになった点については謙虚に指摘を受け入れ、修正を重ね、慎重に審議して採決すべきであったと思います。

 それにもかかわらず、みんなの党の渡辺代表は、与党との合意ありきの修正協議に応じてしまいました。ここで崩れてしまっては野党として責任を果たしたとは言えません。

 また、渡辺代表は、集団的自衛権の問題で、自民党と歩調を合わせることありきで、強引な憲法解釈の修正により集団的自衛権行使を容認しようとしています。時の政府の都合で憲法解釈をかえて良いようなものではありません。国際法上、集団自衛権の行使も認められることに異論はありませんが、それとは別に、我が国は憲法第9条によって武力行使について独自の縛りをかけています。国際法上認められるからといって、我が国も当然にそうして良いということにはならないのです。また、憲法改正には時間がかかるからといって、憲法解釈によって安易に乗り越えようとする自民党や渡辺代表の姿勢はとても容認できるものではありません。もちろん、国際貢献を行っていく上で、さまざまな問題があることや、それを改善していかなければならないことについては承知しています。どんなに時間がかかろうとも、集団的自衛権行使の問題については憲法改正の議論も含めて慎重に検討していかなければならないというのが私の政治信条です。

 現在は、自民・公明の与党連合が衆参両院で多数派を形成し、強行採決をおこなってしまえば何でも通ってしまう状況です。こういう時だからこそ、野党はしっかりしなければならないのです。

 私は、このたび、みんなの党を離党することになりましたが、参議院議員としての活動は今後も続け、職務を果たしてまいります。引き続きご支援くださいますよう、よろしくお願いいたします。

以上

 

 


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