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■早寝、早起き、朝ご飯■ [■ブログ■]

 夏休みの真っ最中で、子どもたちは元気に遊学している頃と思う。子どもは元気すぎるくらいがちょうど良い。

 さて、全国学力テストの結果が9日の新聞で報道された。上位陣は例年通り、秋田、福井、石川・・・の顔が並ぶ。5回連続のトップクラスだった。

 秋田県の子どもたちの成績が良いのは、挙げられる特色として、

・子どもたちが熱心に落ち着いて学習していること

・家庭での学習習慣が身についていること

・早寝、早起き、朝ご飯、という生活のリズムがきちんとしていること

この三つが大きい。

 その昔、秋田県出身の農民作家・伊藤永之介が終戦後の農山村を「山美しく、人貧し」ということばを残しております。実際に昭和39年度の調査ではどの教科でも全国最下位クラス。

 なかでも山村部は都市部の7割程度の学力結果で、所得格差が教育格差となって表れており、永い間、農山村部の学力を向上させることが秋田県の課題だった。

 ところが今では、農山村部の子どもたち、特に山あいの小規模校が高い学力を示している。

 これは、農山村部が上に書いたような、規則正しい生活や、社会環境など、保護者や地域で子どもを囲む大人たちの関わり度合いが高く、子どもが安心して生活・勉学できる環境にあるからだと思う。

 だが、それだけでは足りない。これに加えて、やはり教育環境・教育力が大事だ。

 教育によって、無限に伸びる可能性は全ての子どもが持っている。その可能性をきちんと引き出してやること。子どもに夢を与え、好奇心の芽を伸ばすこと。
それには、学び環境の整備が欠かせない。

 秋田県は全国に先駆けて、平成13年から少人数学級を導入した。小学校入学時点の幼稚園と保育園の学力格差を解消するために、平成16年には幼保推進課を設置した。

 教育現場での人事交流も盛んにし、中学校の先生が小学校で、高校の先生が中学校で教えるなど、より専門的な教育を早い段階で受けられる工夫や、複数の先生が授業をおこなうTT(チームティーチング)も取り入れた。

 毎回の結果は、このように家庭や地域と、教育力の両輪がうまく回ることで、実現された結果だと思う。


バンバンチキチキバンバン 走れ速く

夢追いかけて 空へ羽ばたく
・・・チキチキバンバンチキバンバン


 子どもに学ぶ楽しさを教え、空へと羽ばたく力を与えるのが、教育の役目だ。その子ども達がやがて、日本の国を背負っていく。


・・・チキチキバンバン 夏休み


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大阪市長 橋下徹 殿


一筆啓上

 先日の学力テストに関する報道と、ツイッターでの発言を拝見いたしました。

 橋下市長独特の弁証だと思いますが、首長は教育に対する責任として、教育委員会の人事や予算の提案権があります。つまり、相対的には全体的な調整権を持っているので、やはり、首長の結果責任が問われると思います。

 私が思いますには、教育というのは、相手を責めることではなく、やる気を鼓舞してトライさせるような環境づくりをすることが、選挙に選ばれた首長としての責任です。秋田県の教育行政については、そのような考えの下で実行してきました。

敬具

前秋田県知事 寺田典城


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