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■見えてしまうテレビ■ [■ブログ■]

 子どもが進学や就職で旅立ったり、転勤されたご家庭も、六月に入って新しい暮らしに少しは落ち着いた頃かと思う。

 ところで引っ越しといえば、マンションやアパートに入った人が、黙っていても衛星放送を受信できる場合がある。NHKの衛星放送は、画面に四角い枠が出て、衛星放送料金をお支払いくださいとのお願いが表示される。

 いわゆる「受動受信」だ。

 NHKの受信料は、見る・見ないにかかわらず、見られる状態であれば支払わなくてはならない決まりになっている。

 とあるお宅から、自分の子どもが進学して一人暮らしを始めたら、そこにNHKが来て、テレビのリモコンを持って来させ「ほら、衛星放送が見られるでしょう。」と衛星放送の差額料金を請求され、「支払ってください」と親に連絡が来たという。

 放送法で衛星料金が新設されたのは平成元年八月。当時の衛星放送は、「本当に見たい人が選択して見る」ものだった。あれから二十数年の時が流れて、昨年の夏には地上デジタル、いわゆる地デジ化が完了し、テレビは衛星放送も受信できるタイプに変わり、自動的に衛星放送が見られるようになったご家庭も少なくないと思う。

 しかし、現在の放送法は衛星放送スタート当時の、皆が見られる時代を想定しないままの料金体系であるために、受動受信という問題が生じている。

 NHKの料金は、放送法で決められているのだから、時代に則した、国民に無用なトラブルを起こさない法律に早急に変えなくてはならないのに、時間がかかっている。総務委員会において、法律を改正して、料金を見直す必要があると指摘したのがちょうど一年前。国は未だ重い腰をあげてはいない。また総務委員会で質問しなければならない。

 ちなみに、私の部屋でも衛星放送が見られる。衛星受信料金は支払っているが、この法改正が終わるまでは…と、あえて表示を消す操作をしていない。

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【参考】 20110607 総務委員会 (YouTube)


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