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2100年と原発 [■ブログ■]

安倍内閣は順風満帆。政策は「景気(経済対策)だ!景気だ!」と、まるでアニマル浜口さんの「気合だ!気合だ!気合だ!」の連呼と重なって見える。

国民の気分を高揚させることは国の発展にもつながるので良いことだ。しかし現実には、国の借金が多いのに未だに借金を重ねるという。たとえ景気が良くなったとしても格差の広がりは止まらないだろう。今回の経済対策は、次の世代につけを先送りする制度設計になっている。

原発もしかりだ。安倍政権は、あの大きな福島第一原発の事故があったにもかかわらず、3年以内に順次再稼働に目途をつける方針で、さらに、海外に輸出もするという。電力業界はもちろん、経済界も肯定的のようだ。

原発は一度稼働させてしまえば、安全に終わらせるためには人間の尺度をはるかに超える時間を必要とする。そのための人材や技術の維持は確かに大事だ。しかし、それを盾に使用済核燃料の最終処分の見通しをつけないままに、また原発を推進することは、「今の自分たちさえ良ければ、それで構わない」と言っているも同然で無責任だ。

この春、国立社会保障・人口問題研究所が初めて2100年までの日本の人口推計を発表した。中程度の予測でも2100年の日本の人口は5千万人を割り込むという推計が出ている。87年先の2100年には、現在生きている人はもうこの世にいない。人が半減したこの国のあちこちに、廃墟になった原発だけが、相変わらず原子の熱を発しながら残っていることだろう。前にも書いたが、フィンランドでは450mの地下に10万年かけて保管するという。

今こそ廃炉に向けた道筋をつけ、最終処分の方法と場所をきちんと定めなければならない。「今さえ良ければ」という無責任な感覚で、我々の子孫につけを回してはならない。それこそ自分に気合を入れて、強靭な(?)安倍政権の目を覚まさなくては!

気合だ! 気合だ! 気合だ!   (アニマル浜口さんに感謝!)


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